シナプス

 坐骨神経痛のような神経障害性疼痛には通常の消炎鎮痛剤は効かないので、 ここで述べるような神経伝達をブロックする薬を使う必要があります。

 従来、抗うつ薬や抗てんかん薬など様々な薬がこの目的に使われてきました。 しかし、そのいずれもが日本では疼痛目的には保険適応では使えませんでした。 (海外では使用が推奨されている場合もありました。)

ところが、昨年初めて日本国内でも保険適応となる薬が発売されました。 それがプレガバリンという薬です。
 以下に、神経伝達をブロックして痛みを抑える主な薬を示します。

                   

一般名

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製品名

プレガバリン
保険適応<末梢性神経障害性疼痛
適応はあくまでも末梢性で、脳出血後の疼痛のような中枢性神経障害疼痛には適応がありません。
リリカ
ガバペンチン
<抗てんかん薬>
リリカが発売されるまでは、保険適応外で同様の目的に使用されていました。 国際疼痛学会・欧州神経学会では使用が推奨されています。
ガバペン
カルバマゼピン
<抗てんかん薬>
欧州神経学会では使用が推奨されています。
テグレトール
アミトリプチリン
<抗うつ薬>(三環系抗うつ薬のひとつ)
英国立医療技術評価機構では使用が推奨されています。 国際疼痛学会ではノルトリプチリンという同系統の薬が推奨されています。
トリプタモール
デュロキセチン
<抗うつ薬>(SNRIのひとつ)
国際疼痛学会・欧州神経学会では使用が推奨されています。
サインバルタ


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