「痛み止めは、その場限りの痛みを和らげるだけで根本的な
治療にはならない。」と思っている人が多いと思います。確か
にそのような場合もあります。しかし、炎症そのものが痛みの
原因ならば、消炎鎮痛剤が痛みの原因を抑えるわけです。
たとえば動物実験で、消炎鎮痛剤を用いた場合のほうが靭帯
損傷の修復は速かったという報告もあります。
痛み止めを使う理由はもう一つあります。それは、痛みを和らげて
体を動かしやすくすることにより、体の機能を保つということです。
すなわち、痛みをこらえてじっとしているよりも、
痛み止めを飲んで体を動かした方が良い場合もあるわけです。
もちろん、体を動かさずにじっとした方がよい場合もあるので、
必ず医師に相談して下さい。