腰部交感神経節ブロック

 交感神経は腰椎の前のほうにあります。そのところどころ
で神経の中継基地がありそれが交感神経節です。(頚部の
星状神経節も交感神経節の一つです。)この交感神経の働
きを遮断(ブロック)することで、次のような効果が生ま
れます。

 1)下肢の血管を拡張し、血流を上昇させる。
 2)疼痛反射を抑え、下肢の様々な痛みを軽減する。

 こういった効果を利用して、次のような各種疾患に用いら
れます。

 腰部脊柱管狭窄症・閉塞性動脈硬化症・反射性交感神経性ジストロフィー

        (反射性交感神経性ジストロフィーとは交感神経の働きが異常となって起こる
         疼痛反射です。軽度の外傷で下肢の疼痛が続いたりする場合などです。)


 なお、ブロックを行う薬剤に無水エタノールやフェノールを使えば、交感神経を破壊することができ、 効果を1〜2年持続させることができます。

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