漢方薬は生薬の組合せで多くの種類がありますが、そのうち
百数十種類が保険適応となっています。
ちょっと値段を調べてみました。
八味地黄丸(ツムラ)の場合
市販薬 ・・・4週間分で¥5,696
保険適応 ・・・4週間分で¥730(3割負担の場合)
で、随分と違います。
もっと極端な例をあげてみます。
痛散湯 ・・・30日分で¥13,000
これと良く似た成分の保険適応薬は
麻杏よく甘湯・・・30日分で¥688(3割負担の場合)
で、ほぼ19倍の開きがあります。
高くてもそれだけ効果があれば良いのですが、使用している生薬
の種類を見てみるとそれほど大きな差は生じないと思います。
ちなみに最新の痛み止めは、3割負担なら30日分が¥1,440ほどですから、
漢方薬は決して高くないと言えるでしょう。
漢方薬をうまく使って、疾患の重症化を予防できれば医療費を低く抑える
ことができるのに、漢方薬を保険適応からはずそうという動きが最近あったのは
いったいどういうことでしょうか?