

レントゲンは「単純レントゲン」とも言われており、
単純なことしか分らないと思っている人がいるかもしれません。
が、決してそのようなことはなく、非常に多くの情報が含まれています。
ちゃんとした医師なら、「どこが異常で、
そのために何が起こる可能性が有るのか」
ということを正しく説明してくれるはずです。
このページはレントゲンの見方を学ぶためのものではなくて、
大体こんなことを説明されるだろうということ知って頂くためのものです。
また、間違った説明をされることも多いので、その内容は青字で示しました。
1.腰椎正面像について
@側弯はないか。
Aこの部分の楕円形(椎弓根)がはっきり見えるか。
(脊椎腫瘍で、これが消えることがあります。)
B椎間板の厚さに左右差は無いか。
(椎間板の高さの狭いほうでは神経の出口が狭く
なり、神経症状がでることもあります。)
骨棘(骨のトゲ)が出ていないか。
(骨棘で痛みや神経圧迫を生じるということを言う
人もいますが、関係ないことのほうが多いです。)
C椎間関節の変形はないか。
(ここが変形しているからといって、椎間関節性
腰痛であるとはかぎりません。)
D仙腸関節に炎症をおもわせる所見は無いか?
(ここに異常があるからといって、仙腸関節性
腰痛であるとはかぎりません。)
2.腰椎側面像について
まず、椎体の一つひとつに異常が無いかを見たう
えで、次の項目をチェックしてゆきます。
@腰の反り方はどうか。
<前弯>正常では軽く後ろに反っています。
<後弯>いわゆる背中がまるくなる状態。圧迫骨
折などで生じます。
<まっすぐ>変形性腰椎症の男性に多い。ぎっくり
腰で筋肉が硬直してもこのようになります。
Aすべり症は無いか。
(すべり症があると神経圧迫の可能性は有ります
が、腰痛の原因になるとは言えません。)
B椎間板の高さはどうか?
(椎間板の高さが低いと、椎間板ヘルニアだと言
う人もいますが、必ずしもそうではありません。)
Cこの部分に骨棘(骨のトゲ)が無いか?
(骨棘は脊柱管を狭める原因となります。)
D椎間関節の変形は無いか?
(この変形は脊柱管や神経の出口を狭める原因とはなりますが、症状が出
るとは限りません。またこの変形自体が腰痛の原因になるとは限りません。)
E分離症は無いか?
(分離症は斜位像で調べることが多いですが、側面でも十分わかります。)
3.腰椎斜位像について
腰椎斜位像では、次のようなことを調べます。
@神経の出口(椎間孔)が狭くなっていないか?
(ここが狭くなっているからといって、神経症状が出るとは限りません。広くなって
いる場合、まれに神経の腫瘍(神経鞘腫)がみつかることがあります。)
A分離症は無いか?
B外傷などで、椎弓の骨折は無いか?
など
このように斜位像から得られる情報はそれほど多くはありませんから、レントゲンの枚数を減らすために
(放射線を浴びる回数を減らすことと、医療費を軽減するために)、私は特別な場合以外に斜位像は撮りません。
(もちろん、撮影したほうが少しでも見逃しを防げるので、撮影する必要は無いとは言いません。)
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Aこの部分の楕円形(椎弓根)がはっきり見えるか。
(脊椎腫瘍で、これが消えることがあります。)
B椎間板の厚さに左右差は無いか。
(椎間板の高さの狭いほうでは神経の出口が狭く
なり、神経症状がでることもあります。)
骨棘(骨のトゲ)が出ていないか。
(骨棘で痛みや神経圧迫を生じるということを言う
人もいますが、関係ないことのほうが多いです。)
C椎間関節の変形はないか。
(ここが変形しているからといって、椎間関節性
腰痛であるとはかぎりません。)
D仙腸関節に炎症をおもわせる所見は無いか?
(ここに異常があるからといって、仙腸関節性
腰痛であるとはかぎりません。)
えで、次の項目をチェックしてゆきます。
@腰の反り方はどうか。
<前弯>正常では軽く後ろに反っています。
<後弯>いわゆる背中がまるくなる状態。圧迫骨
折などで生じます。
<まっすぐ>変形性腰椎症の男性に多い。ぎっくり
腰で筋肉が硬直してもこのようになります。
Aすべり症は無いか。
(すべり症があると神経圧迫の可能性は有ります
が、腰痛の原因になるとは言えません。)
B椎間板の高さはどうか?
(椎間板の高さが低いと、椎間板ヘルニアだと言
う人もいますが、必ずしもそうではありません。)
Cこの部分に骨棘(骨のトゲ)が無いか?
(骨棘は脊柱管を狭める原因となります。)
D椎間関節の変形は無いか?
(この変形は脊柱管や神経の出口を狭める原因とはなりますが、症状が出
るとは限りません。またこの変形自体が腰痛の原因になるとは限りません。)
E分離症は無いか?
(分離症は斜位像で調べることが多いですが、側面でも十分わかります。)
@神経の出口(椎間孔)が狭くなっていないか?
(ここが狭くなっているからといって、神経症状が出るとは限りません。広くなって
いる場合、まれに神経の腫瘍(神経鞘腫)がみつかることがあります。)
A分離症は無いか?
B外傷などで、椎弓の骨折は無いか?
など
このように斜位像から得られる情報はそれほど多くはありませんから、レントゲンの枚数を減らすために (放射線を浴びる回数を減らすことと、医療費を軽減するために)、私は特別な場合以外に斜位像は撮りません。 (もちろん、撮影したほうが少しでも見逃しを防げるので、撮影する必要は無いとは言いません。)